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ヘッドライトの光量で車検が通らない方必見!光量を上げる方法・リフレクター補修・やり方・工賃を徹底解説!

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間違ったやり方で失敗しない為にも

この記事を必ず読んでください!

DIYで光量を上げようとしている方

ちょっと待った!!

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ヘッドライトレンズ内側の曇りでお悩みの方必見!レンズ内側クリーニング・DIYのやり方・工賃…

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理由

ヘッドライトの光量で車検が通らない理由

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ヘッドライトの保安基準大きく分けると3点です。

1. 光度、色

2. 光軸などの照射範囲

3. 点灯状態、ヘッドライトの状態

1. ヘッドライトの光度、色

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ヘッドライトの光度の規定は1つのライトに対し6400カンデラ(カンデラは光の明るさを表す単位)以上の明るさが必要と定められています。これは電球そのものの光度が6400カンデラ以上あればいいと言うわけではなく、ヘッドライト内のリフレクターで反射した光度を計測し6400カンデラ以上の光度が必要になります。色に関しても白色か淡黄色と規定がありますので、自分で球を交換される方は注意が必要です。ケルビン数が低いと黄色みがかかった色になり、高くなるにつれて青みががってきます。ヘッドライトに使用する場合は4000~6000ケルビンの球であれば色については問題ありません。

照射範囲

2. 光軸などの照射範囲

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ヘッドライトの測定項目に「カットライン」があります。 このカットラインを適切な位置に調整することを光軸調整といいます。ロービームを点灯させるとある点から左肩上がりに光が照射されています。この左肩上がりになる前の点をエルボー点といいます。 これは走行中に歩行者の様子をよく見えるようにし、反対側は対向車が眩しく無いようになっています。ヘッドライトテスターで計測した時にこのエルボー点が規定の位置にあれば車検に通過できるという事になります。

点灯状態

3. 点灯状態、ヘッドライトの状態

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ヘッドライトが点灯していなければ車検には通りません。また光度が安定していない状態や(ハイフラッシャー)光がちらついている状態でも車検に通りません。ヘッドライトレンズ表面に割れや亀裂がある場合も車検に通りません。 ヘッドライトのリフレクター部分の劣化でメッキ部分が曇ったり、剥がれ落ちていると光量も下がっていると車検に通らなくなります。光量を上げるにはどのような方法があるかこれからご紹介させていただきます。

車検通らない

そもそも車検が通らないヘッドライトとは

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車検に通らないヘッドライトの原因は大きく分けて3点になります。ヘッドライトレンズ外側が黄ばんで光量が正常より照射範囲が狭まってしまったり、ヘッドライトレンズ内側が曇って照射光が著しく低下、ヘッドライトインナーリフレクター部分が劣化し曇ったり、剥がれ落ちていると、リフレクターで反射する光量が減少するため車検に通らなくなります。

ヘッドライト表面の黄ばみ

1. ヘッドライト表面の黄ばみ

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ポリカーボネート樹脂で製造されたヘッドライト表面には外的要因から守るためにハードコート処理がされています。日々のヘッドライトの使用や太陽光による紫外線の影響でレンズ表面が黄ばみ・白濁・クラック(レンズ表面に無数の細かい傷)の症状が経年劣化したヘッドライトに現れます。

レンズ内側曇り

2. レンズ内側の曇り

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中古ヘッドライトや経年劣化でレンズ内側の曇り、黄ばみ、結露による水滴シミが蓄積し、レンズに透明度がなくなります。劣化した結露防止剤が汚れと結合して、内側のレンズはタオル等で拭いても簡単に拭き取る事は不可能で拭くだけでは綺麗にはなりません。レンズ内側を完全に研磨し、スチームクリーニングを施します。

リフレクター劣化

3. リフレクターの劣化

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ヘッドライトユニットの光源がハロゲンの場合、リフレクターのメッキの反射を利用して光量、カットラインを形成しています。最近の車ではハロゲンを採用している割合はごくわずかですが、10~20年前の自動車のほとんどがハロゲンランプになります。経年劣化でリフレクターのメッキが曇ったりと光量が落ちる原因になっています。

そのまま

そのまま何もせずにいると・・・

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ヘッドライト検査の基準が厳格化されました。ヘッドライトの検査基準が2024年8月から変更されました。じつはヘッドライトの検査基準は、2015年に大きく変更されていて、2018年からはロービームで検査をする、ということになっていました。ただ、その当時は旧基準で生産されていた車が多数走っていたこともあり、暫定措置としてハイビームでの計測でも基準に通過すれば問題なし、となっていたのです。しかし2018年から5年以上が経過したことから、2024年8月からは本来の検査方法であるロービームで光軸と光量を計測する、ということが徹底されることとなりました。ですので光量が足りてない、カットラインが出ていないとなるとロービームでの検査が通らなくなる事もあります。

3つ

光量を上げる方法を3つご紹介

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ヘッドライトの光量を上げる方法としては、ヘッドライトレンズ表面のリペア、または、ヘッドライトを殻割りして行う施工方法が挙げられます。ヘッドライト表面のリペアはどこのショップでも行っている施工方法にはなりますがそれに加えて表面を綺麗にしても光量が上がらない場合の施工方法をご紹介いたします。

黄ばみ解消

1. ヘッドライト表面の黄ばみの解消

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ヘッドライト専用スチーマー(DREAM COAT)を使用したリペア方法になります。レンズ表面を研磨し特殊なスチームを研磨したレンズ表面に当てて溶解しながら保護膜を形成する今では一般的なリペア方法になります​。表面を均等に溶解する事で抜群の透明度を持ち、塗装とは違う技術になりますのでレンズ表面が剥がれる心配はありません。車検時に検査で引っかかってしまった黄ばんだヘッドライトに適したリペア方法です。

レンズ内側クリア

2. ヘッドライト殻割りでレンズ内側をクリアに

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殻割りとは、レンズ、インナーパーツ、本体ユニットの3層構造になっているヘッドライトを分解する作業のことで、内部結露のクリーニング時、カスタムに必要とされる作業になります。ただし、ヘッドライト内部を濡らしてしまうと、電装系がショートしてしまう危険もあり密閉されているヘッドライトですので分解は職人でも難易度の高い作業となります。

(1). ヘッドライト殻割り手順

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熱分解できるヘッドライトの場合は、シーリング材のあるレンズ周辺の枠のみにヒートガンで温め、レンズ角の方から少しずつヘラ等を使い剥がしていきます。

(2). 熱分解できないレンズは超音波カッターで殻割り

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最近のヘッドライトのほんとどは熱分解できないヘッドライトが採用されています。レンズとハウジングをくっつける素材がゴムや溶着、接着剤を用いてヘッドライトレンズを固定しているため、ヒートガンなどで温めても​殻割りできないヘッドライトになっています。その場合は超音波カッターでレンズをカットし殻割り作業を行っていきます。

(2.5). 熱分解と非熱分解の見分け方とは?

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全車種のヘッドライトが熱分解できるわけではありません。熱分解できる車種と熱分解できない車種があります。国産車は基本的には熱分解可能ですが熱分解できない車種も最近は増えてきています。熱分解か非熱分解の見分け方ですが、レンズとユニット本体の隙間にあるシーリング剤を爪楊枝を使って確認するという方法がございます。こちらの方法なら作業前に殻割り​の種類がわかるので簡単な確認が可能になります。

(3). レンズ本体をハウジング本体から外す

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レンズを持ち上げる際、力任せに剥がそうとするとレンズやハウジングが割れてしまう恐れがあるので、一定の力を加えて徐々にシーリングが伸びるのを待つような感覚がポイントです。シーリングが冷えると硬化を始めますのでゆっくりかつ手早くレンズとハウジングを剥がしていく作業になります。

(4). レンズ内側のクリーニング

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中古ヘッドライトや経年劣化でレンズ内側のくすみ、汚れ、結露による水滴シミが蓄積し、劣化した結露防止剤が汚れと結合して、内側のレンズはタオル等で拭いても簡単に拭き取る事は不可能でレンズ内側を完全に研磨し、スチームクリーニングを施します。

(5). シーリング材を再充填

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上記画像はレンズを剥がした直後のシーリング材の残り。

​古いシーリング材を再利用してしまうと、殻閉じした際に防水性能が格段に落ちてしまう為、下記画像の様に必ず古いシーリング材は除去し新しい純正シーリング材を充填します。

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(6). レンズとユニットを組立

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充填したシーリング材全体を冷やさない様、温めながらレンズとユニット本体を組み上げ。完全に奥に組み込む為、ネジ止めされているヘッドライトはネジを回しながらレンズをユニット本体に組み込む。クリップ止めの場合は、シーリング材を温めながらレンズとユニット本体押し込む様に組み上げ。その際、レンズにヒビが入らない様に細心の注意が必要です。

超音波

超音波カットしたレンズの殻閉じ方法

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カットしたレンズを元に戻すには、ブチルゴムでは接着強度が足りません。そのため、融着型ヘッドライトの割り戻しには、プラスチックを溶かしてくっつける「溶剤接着剤」を使う必要があります。溶剤を切断面に流し込み、完全に硬化させた後、コーキング剤で切断部分を防水して作業完了です。

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