MOMOステアリング/社外ステアリング革張替え/ステアリング張替え/パンチング生地/ロゴ インレイ技法/ヨーロピアンステッチ/郵送施工/東京都から
- atom watanabe
- 9月30日
- 読了時間: 8分
更新日:10月3日

★施工内容★
・ステアリング張替え(パンチング)
・ヨーロピアンステッチ(グレー)
・インレイ(弊社ロゴ)
【MOMOステアリング】

MOMOステアリングとは、イタリアの自動車部品ブランド「MOMO」が製造する高性能ステアリング(ハンドル)のことです。1964年、レーサーのジャンピエロ・モレッティによって設立され、レースでの経験を活かした設計と高品質な素材によって、世界中のドライバーから高い評価を受けています。スポーツカーやドリフト車両をはじめ、クラシックカーにも人気があり、レザー、ウッド、マイクロファイバーなど多様な素材やデザインが展開されています。MOMOステアリングを装着するには車種に適合したボス(ハブアダプター)が必要で、エアバッグのない車両向けの製品が中心です。
【ステアリング張替えが必要なポイント5選】
①革の劣化・びひ割れ
長年使用するとステアリング表面の革やウレタンが乾燥し、ひび割れや剥がれが発生します。見た目が悪くなるだけでなく、手触りも悪化します。
②ベタつき・手汗の染み込み
手の汗や皮脂、ハンドクリームなどが染み込むことで、表面がベタつくようになります。不快な感触だけでなく、雑菌の温床になる可能性もあります。
③滑りやすくなった
革の表面が摩耗してツルツルになり、グリップ力が低下すると操作性に影響が出ます。特にスポーツ走行や長距離運転時に危険になります。
④見た目のカスタム・リフレッシュ
機能的な問題がなくても、内装の雰囲気を変えたい場合や中古車購入後のリフレッシュ目的で張替えを行う人も多いです。ステッチの色変更やスエード(アルカンターラ)素材の追加なども人気です。
⑤下地の変形やへたり
内部のスポンジや芯材がへたると、握った感触が悪くなります。グリップが薄く感じる、左右で握り心地が違うなどの違和感が出たら、張り替え時期です。
【張替えの注意点】
・純正形状の維持
グリップの太さや形状は走行フィールに直結するため、張替え時に厚みを大きく変えないことが重要になります。
・耐熱性・耐摩耗性の確認
テアリングは直射日光にさらされるため、耐候性の高い素材を選ぶことが長持ちのポイントです。
・グローブ使用の有無
サーキット用でグローブを使うならグリップ力の高いスエードが最適。素手での使用が多い場合は耐久性重視の素材を選びましょう。
ステアリングは車の操作性に直結するパーツです。純正形状を守りつつ、素材の耐久性や使用環境に合わせて適切に選ぶことで、見た目だけでなく走行フィールも向上します。
【張替えの選択肢】

1. 専門業者に依頼
プロに任せる最大の利点は、仕上がりの美しさと耐久性です。革の縫製や張り具合、ステッチのデザインまで丁寧に仕上げてくれるため、新品同様の見た目と握り心地が得られます。素材や色の選択肢も豊富で、カスタム要望にも対応可能。
2.DIYでの張り替え
市販の巻き替えキットを使えば、比較的安価に自分で張り替えることも可能です。費用は3,000〜8,000円程度が一般的で、作業に必要な針や糸、革カバーが一式揃っています。自分好みにカスタムできる楽しさも魅力。ただし、きれいに巻くには根気と技術が必要で、初心者には難易度が高いこともあります。失敗すると見た目が悪くなるリスクもあります。
【ステアリング張替え施工前状態】




既存のMOMOステアリングには、長年の使用によって生じた劣化が見られます。まず最も目立つのが、革の表面全体に及ぶ摩耗とひび割れです。特にグリップの上部から右側にかけては、革の表層が削れ、部分的に下地が露出し始めています。この状態は、運転中に手が直接触れることで摩擦が蓄積され、さらに汗や皮脂、紫外線などの影響が加わることで起こります。革本来のしっとりとした質感や柔軟性が失われ、乾燥して硬化しているため、手触りも悪くなっており、滑りやすさにつながります。また、ステアリングを縫製しているステッチ部分にも劣化がみえます。特に下部付近では縫い目がゆるみ、革との密着が弱くなっている印象を受けます。これによりグリップ部分が部分的に浮き上がり、握った際の違和感や不快感を生む原因となっています。ステッチが切れてはいないものの、使用を続けることで解れが進行していきます。さらに、ステアリングの革そのものが全体的に色あせており、本来のブラックが灰色がかったくすんだ色に変わっています。これは紫外線や手汗による色素の退色が主な原因で、表面のツヤも失われているため、見た目に古さが際立ちます。こうした外観の変化は、インテリア全体の印象を下げてしまう要因にもなります。中央の金属製スポーク部分にも細かな擦り傷やくすみが見られます。金属特有の輝きがやや曇っており、経年による酸化や手指の皮脂が蓄積していると考えられます。
【ステアリングスポーク磨き】

before

after
ステアリングのスポーク部分に汚れが目立っているため磨いて汚れを除去していきます。またMOMOのロゴも劣化しているのでこちらも同様に除去します。
【インレイ技法とは】

レザーのインレイ技法は、高度な革加工技術のひとつであり、2種類以上の異なる革素材を組み合わせて、意匠性の高いデザインを表現する方法です。インレイ技法の基本的な工程は、まずベースとなる革にあらかじめロゴや模様の形状を切り抜き、そこへ異なる色や質感の革を精密に埋め込むことで、段差や浮きのない一体感のある仕上がりを実現します。このとき、パーツ同士の隙間が出ないようミリ単位の精度が求められ、非常に技術を要する作業となります。ステアリングのような丸みを帯びた部材に対してインレイを施す場合は、立体的な曲面に沿って革を精密に加工する必要があり、革の伸縮性や厚み、縫製ラインとのバランスを細かく調整しながら作業を進めます。この技法を採用することで、ただのカラーリングでは表現できない立体感や高級感を演出することができ、スポーツカーやカスタムパーツにおいて人気を集めています。インレイは実用性だけでなく、オーナーのこだわりやブランドアイデンティティを強調するための技法にもなっています。
【張替え作業】
1.溝の位置決め

ステアリングをリペアする際に、カスタムとして生地の切り替えを行う場合は、ウレタンに溝を作る必要があります。この時重要なのは左右の溝が同じ位置にあるか、ステアリングに対して溝をまっすぐ作れているかをしっかりと確認して作業をします。
2.溝作り

斜めに切り込みを入れてしまうと、生地がうまく収まらず、ステアリング表面に凹凸が生じることがあります。そのため、生地がしっかりと溝に収まるよう、ステアリングに対して垂直にカットすることが大切です。
3.インレイ位置決め

今回はインレイ技法を用いるため、あらかじめ切り抜く位置を正確に決めておく必要があります。位置が上すぎたり下すぎたりすると、運転中に視界に入らなくなってしまうため、デザインのバランスや視認性を考慮した慎重な位置決めが重要です。
4.レーザーカット

あらかじめ決めた位置に正確に収まるよう、ロゴを丁寧にカットしていきます。また、中心線を意識して作業を行うことで、全体のバランスが整い、仕上がりがより美しくなります。
5.インレイステッチ

下地の生地と表面の生地がずれないよう、接着剤で固定したうえで、さらにステッチを施してしっかりと固定します。等間隔にステッチをかけていきますので、技術が必要になります。
6.インレイ完成


生地に使用したブルーのスエード(アルカンターラ)が美しく映える、印象的なステアリングに仕上がりました。シンプルなトップマークも魅力的ですが、デザイン性のあるアクセントを加えることで、さらなるドレスアップ効果が期待できます。
7.施工完了

【ステアリング張替え施工前、施工後の比較】
ステッチ

before

after
トップ

before

after
ステアリング


before


after
【本革について】

本革のステアリングは、手に吸い付くような自然なフィット感と、滑りにくくしっかりとしたグリップ力が特徴です。人工素材では得られないしっとりとした質感があり、長時間の運転でも手が疲れにくく、ドライバーとの一体感を高めてくれます。使い込むほどに革が手になじみ、自分だけの風合いに育っていくのも本革の魅力です。革の経年変化(エイジング)は、時間と共に深みのある色味や質感へと変化し、愛車との思い出を刻んでいくような特別感があります。さらに、本革ステアリングは見た目にも高級感があって、車内の印象をグッと引き締めてくれます。本革ステアリングは、見た目・触り心地・耐久性のすべてに優れた素材であり、車を単なる移動手段から"所有する楽しみ"へと変えてくれる存在です。
【ステアリング張替え】
既存の巻かれているステアリングは車の中で一番人が触る部分で擦れ、
劣化で革の見た目が悪くなり、ステッチなど剥がれてくる場合もあります。
その様な状態のステアリングの既存の革を剥がし、新しい革を巻き直す作業を行います。
また、ステアリング張替えはリペアを中心に行っていますが、
内装カスタムの一部でもあるため、お車の印象を変えるポイントにもなります。
ステアリング張替えを行う上でのメリットは、
内装にワンポイントでカスタムができる事による
“世界に一台のお車” を制作する事ができます。
外観のアクセントや個性的なスタイルを演出するだけでなく、
リペアと同時にカスタムが行えます。
また、新しく革を巻き直しますので擦れや破れに困ることもなく
ステアリングの寿命を長期的に保護することが可能になり、
清潔で美しい状態を維持できます。
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