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ダットサン(DATSUN)720 85年式/ 純正ステアリング/ステアリング張替え/ステアリングリペア/レストア/ベースボールステッチ/千葉県から

  • 執筆者の写真: atom watanabe
    atom watanabe
  • 10月8日
  • 読了時間: 8分

ダットサン(DATSUN)720 85年式/ 純正ステアリング/ステアリング張替え/ステアリングリペア/レストア/ベースボールステッチ/千葉県から

ダットサン(DATSUN)720 85年式/ 純正ステアリング/ステアリング張替え/ステアリングリペア/レストア/ベースボールステッチ/千葉県から



★施工内容★

・ステアリング張替え


・レザー(当時のニッサン内装色48470-09w12)


・ベースボールステッチ(ビニモ#179)




【ステアリング張替えが必要なポイント5選】

①革の劣化・びひ割れ

長年使用していると、ステアリングの革やウレタン素材が劣化し、乾燥によるひび割れや剥がれが目立ってきます。見た目が古びてしまうだけでなく、手に触れたときの感触も悪化し、運転中の快適性や操作性にも影響を及ぼすようになります。


②ベタつき・手汗の染み込み

長年の使用により、汗や皮脂、ハンドクリームなどの成分が少しずつステアリングに染み込み、表面がベタついてくることがあります。このベタつきは運転中の不快感を招くだけでなく、汚れが付きやすくなる原因にもなります。また、雑菌が繁殖しやすい状態となり、衛生面でも好ましくありません。見た目の清潔感を損なうだけでなく、手にも悪影響を及ぼす可能性があるため、定期的なメンテナンスや交換を検討することが大切です。


③滑りやすくなった

革の摩耗が進行すると、ステアリングの表面がツルツルになり、手が滑りやすくなることでグリップ力が大きく低下します。特にスポーツ走行や高速道路での長距離運転などでは、正確なハンドル操作が必要不可欠であり、滑りやすいステアリングは操作ミスの原因となるため、安全性の観点からも見過ごせません。見た目の劣化だけでなく、運転時の安心感にも直結する重要なポイントであるため、早めの対処が求められます。


④見た目のカスタム・リフレッシュ

ステアリングに機能的な問題がない場合でも、内装の雰囲気を一新したい、愛車全体をリフレッシュしたいといった理由で張り替えを行うケースは少なくありません。素材を本革からスエード(アルカンターラ)に変更したり、ステッチの色をアクセントとしてカスタマイズしたりと、デザイン性を重視したオリジナル仕様に仕上げることが可能です。見た目の印象が大きく変わるため、車内の満足度が高まり、所有する喜びもより深まります。


⑤下地の変形やへたり

ステアリング内部に使用されているスポンジや芯材が劣化してくると、握ったときの感触が悪化し、グリップ力にも影響を及ぼします。握った際にグリップ部分が以前よりも薄く感じられたり、左右で握り心地に違和感がある場合は、表面だけでなく内部構造まで劣化が進行している可能性があります。このような状態は操作性の低下にもつながるため、ステアリング張替えのひとつのサインと考えてよいでしょう。



【張り替えの選択肢】

1. 専門業者に依頼

最も信頼性が高く、一般的な方法は、専門の業者に作業を依頼することです。ステアリングの張り替えを専門に行っている業者に任せることで、仕上がりの質に大いに期待できます。プロに依頼する利点のひとつは、なんといってもその美しい仕上がりです。経験豊富な職人が丁寧に作業を行うため、見た目や触り心地の完成度が非常に高くなります。さらに、素材の種類も豊富で、本革やスエード(アルカンターラ)など、自分の好みに応じて選ぶことが可能です。また、ステッチの色やデザインもカスタマイズできるので、自分だけのオリジナルデザインを実現できます。加えて、プロの技術による施工は耐久性にも優れており、長く安心して使用できる点も大きな魅力です。


2.DIYでの張替え

DIYでステアリングを張り替える方法は、コストを抑えられるというメリットがある一方で、技術的な難しさが大きなネックになります。特にカーブ部分や縫い目の処理は非常に繊細で、少しでもミスをすると見た目に違和感が出たり、操作性に影響が出る恐れがあります。やり直しが難しい工程も多く、失敗すれば取り返しがつかないことも。また、使用する素材の選定や接着の仕方を誤ると、すぐに剥がれたり、劣化が早まったりすることがあり、長く使いたい場合には不向きです。ステアリングは常に手で触れるパーツであるため、確実な仕上がりを求めるのであれば、やはり専門の業者に任せるのが安心です。




【ステアリング張替え施工前状態】

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こちらのステアリングは新品のため、劣化などは見られません。今回は、ステアリングカスタムによるドレスアップを目的としてご依頼となっております。ウレタンの上からステアリング張替えを行うので、新しく溝を作ります。またベースボールステッチをご希望されていますので、ひと針ひと針丁寧に施工させていただきます。




【溝の位置決め】

ステアリングのリペア作業において、カスタムとして生地の切り替えを行う場合は、ウレタン部分に新たに溝を掘る必要があります。この作業は見た目の仕上がりや耐久性に大きく影響するため非常に重要です。特に注意しなければならないのは、左右の溝が正確に同じ位置に揃っているかどうか、そしてステアリング本体に対して溝が真っすぐに掘られているかという点です。これらのポイントを慎重に確認しながら作業を進めることで、生地の貼り付けが均一になり、美しい仕上がりを実現するとともに、長期間にわたって安定した使用感を保つことが可能になります。


1.クロスレーザーポインターで中心と左右の均等を正確に合わせる

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クロスレーザーポインターを使用する際は、ステアリングの中心に対してレーザーの交点が正確に合っているかを確認します。左右のバランスを取るには、レーザーラインがステアリングの輪郭に対して平行かどうかを丁寧に確認します。また、作業台の水平を保つことで、ズレのない正確な位置決めが可能になります。




2.切り込み線を描く

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クロスレーザーポインターで正確に出したガイドラインに沿って、タイラップを巻きつけることで切り取り線を描きます。この作業で重要なのは、レーザーラインに対して描く線が並行であること、そして左右の幅が均一であることです。線がずれていたり幅が不揃いだと、仕上がりに歪みが生じるため、細心の注意が必要です。タイラップを使うことで安定したガイドができ、切断作業もスムーズに進みます。正確な線引きが、美しい仕上がりを実現するための大切なポイントとなります。


3.カッターで切り込む

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ステアリングに刃を入れる際は、必ずステアリングの面に対して直角にカットすることが重要です。もし斜めに切り込みを入れてしまうと、生地が均等に溝に収まらず、表面に凹凸や波打ちが生じる原因となります。このような不均一な仕上がりは見た目の美しさを損なうだけでなく、使用感にも悪影響を及ぼします。生地がしっかりと溝にフィットするためには、カット面が垂直であることが欠かせません。そのため、作業時には刃の角度を慎重に調整し、丁寧に切り進めることが求められます。こうした細かな配慮が、最終的に均一で美しい仕上がりを実現し、耐久性の向上にもつながります。





【ステアリング張替え】

1.ステッチの補助線

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ベースボールステッチを美しく仕上げるためには、事前の下準備が非常に重要です。まず、ステアリングに等間隔でV字になるように補助線を丁寧に描きます。この補助線は、ステッチをかける際のガイドとなり、縫い目の位置を正確に保つために欠かせません。補助線を基準にして縫い進めることで、糸の間隔が均一になり、見た目にも整った美しい仕上がりが実現します。こうした丁寧な下地作りが、最終的な完成度を大きく左右する重要な工程となります。




2.ステッチ

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ステッチをかけた箇所は、仕上げの工程として最後に糸を丁寧に締め直します。この作業によって、全体の縫い目がしっかりと固定され、美しい張り感が生まれます。しかし、この際に重要なのが、糸を締めすぎないことです。特に合皮や薄手の生地を使用している場合、過度に力を加えると生地が裂けたり、縫い目に過剰なテンションがかかって破損の原因になります。そのため、糸の締め具合は均一かつ適度に保ち、素材の特性に応じた繊細な仕上げが求められます。





3.仕上げ

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仕上げの工程では、まず作業中に目安として引いていた補助線を丁寧に取り除き、ステアリング全体の表面をきれいに整えます。補助線が残っていると仕上がりの美しさが損なわれるため、細部までしっかりと確認しながら除去します。その後、ステッチの締まり具合や縫い目の間隔が均等であるか、左右のバランスに乱れがないかを細かくチェックしていきます。特に手縫いによるベースボールステッチの場合、一本一本の糸のテンションが見た目と耐久性の両方に関わってくるため、仕上がりの印象を大きく左右します。全体として均一で、美しくまとまった仕上がりになっているかを慎重に確認し、必要があれば微調整を加えながら最終チェックを行います。こうした丁寧な仕上げ作業によって、質感・精度ともに高いレベルで完成されたステアリングに仕上がります。




4.施工完了

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すべての工程が完了したら、最終チェックを行い、ステッチの乱れや浮き、仕上がりのムラがないかを細かく確認します。問題がなければ施工完了となり、カスタムならではの仕上がりと、手に馴染む質感をしっかりと感じられるステアリングへと生まれ変わります。




【DATSUN(ダットサン)とは】

DATSUN(ダットサン)は、かつて日産自動車が展開していた自動車ブランドであり、日本の自動車産業の発展を支えた存在です。1931年、ダット自動車製造株式会社が開発した小型車に「ダットサン」という名称が付けられたことから始まりました。「DAT」は当時の創業者3人の頭文字(田、青、竹)から取られ、「SUN(太陽)」は希望や未来を象徴する言葉として採用されました。1934年に日産自動車が設立されると、DATSUNは日産の主力ブランドとして位置づけられます。




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